消費者庁より発表された太陽光パネルの火災事故に関する見解

先日、消費者庁より、消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書-住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等―が発表されました。
本件に関しまして、弊社製品の、《そよルーフ》については、下記のとおり調査を行っております。

 

消費者庁報告書の要旨

事故等原因調査報告書においては、火災に至るプロセスと原因について以下の内容となっております。

モジュールの発火プロセス

①モジュール発火のプロセス
製造業者の調査報告書を参考に、モジュールの発火プロセスを以下のとおり4段階に分けて想定した。
 
第1段階:モジュールの配線接続部が劣化して電気が流れにくくなる。
第2段階:異常を感知してバイパス回路が働いて電流が流れるようになる。
第3段階:バイパス回路が長時間働くと劣化して断線。
第4段階:第1段階の劣化した配線接続部に電流が流れてしまい異常発熱する。
 
②この想定の根拠
発火プロセスの第1段階から第4段階までの各段階に該当する不具合モジュールが存在することが明らかになった。また、発火プロセスの各段階の連続性も確認した。
以上のことから、想定した発火プロセスは妥当性があるものと考えられる。
 
③原因
a 配線接続部の不具合(第1段階、第4段階)
経年劣化や製造上の問題(製造時に、はんだ強度が十分ではなかった等)により生じると考えられ、現地調査の対象6件すべてにおいて確認された。
b バイパス回路の不具合(第2段階、第3段階)
バイパス回路が常時通電状態で長期間継続し、バイパス回路がその耐久性能を超えて断線して、安全保護回路としての機能を失う。
 
モジュールの一部に異常が出て電流が流れにくくなると、異常部分を避けてバイパスさせる機能(バイパス回路)が働いて安全性が確保される。
しかし、長い時間が経過するとバイパス回路が劣化して働かなくなり、異常部分に電流が流れてしまい発熱する。そして最悪の場合には燃えることになります。モジュール裏面のシートが燃えて火災の原因になることもありうる。
ご使用になっている製品が正常ならばバイパス回路は働いていない、バイパス回路を調べれば正常であることが確認できる。
 
 

ケーブルからの発火プロセス

ケーブルの不良と施工不良が原因とされる。

 
 

《そよルーフ》の安全性について

弊社製品の《そよルーフ》については、これまでに火災事故は発生しておりません。
また、本報告書に記載されている火災の原因に対して、《そよルーフ》の太陽電池モジュールについては、OEMメーカーである株式会社タニタハウジングウェアおよびその子会社である株式会社吉岡より、製品について以下の通り報告を受けており、安全性を確認しております。
また、ケーブルの施工品質についても、以下のとおり、安全性を確認しております。

  • モジュールについて
  • 配線やセルの検査を製造過程で全モジュールについて実施しており、製造上の不具合がないものを出荷して安全性を確保しております。
    また一般の太陽電池モジュールとは異なり裏面のシートはアルミ箔をサンドイッチさせ強化しており、仮に異常発熱してシートが溶融しても屋根へは落ちないように安全性を確保しております。
    そして、屋根葺き材として国土交通省の飛び火試験認証を受けております。
     

  • ケーブルについて
  • ケーブルは弊社より安全な製品を供給しております。
    また、施工はID研修を行い免許を持った工務店が施工を行っておりますので安心です。

     

    《そよルーフ》の今後の取扱いについて

    《そよルーフ》については、安心してお使いいただける製品として、今後も引き続きお取り扱いを継続致します。
    ご不明なことがございましたら、環境創機株式会社までお問い合わせください。

      
    環境創機株式会社
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