嵌合式縦ハゼ葺き用のガラス抑え金物ですが、初めて実際の物件にて施工されました。
場所は、神戸市灘区の本庄晶子建築設計室さん設計・中島工務店さん施工 の現場です。
奇しくも現場訪問日は、1月17日でした。
25年前の阪神淡路大震災の当時、神戸市元町にあった三和銀行神戸支店に勤務していた私にとって、この日は一生忘れられない日です。
現場訪問のために三宮周辺のホテルに前泊していたため、朝は早起きして、震災のつどいに参加、キャンドルに火を灯して黙祷してきました。
現場訪問日が震災の記念日に重なったことに運命的なものを感じながら、現場にお伺いしました。
この日は中島工務店の関西店のマネージャーの方を皮切りに、サッシ屋さん、ガラス屋さん、大工さんが皆見学や勉強を兼ねてそれぞれ複数名参加された他、本庄晶子さんとお施主さん、及び環境創機のスタッフ4名が入り、かなりにぎやかな現場になりました。
ガラスにアルミ枠を取り付ける
最初の工程は、ガラスにアルミ枠を取り付けるところです。
ガラス枠は、左枠、中央枠、右枠と、3パターンあります。
それぞれの部材を間違いなく組み合わせる必要があり、サッシ屋さんに理解してもらうまで少し時間がかかりました。
ゴムパッキンをガラスに挟み込んだ後、アルミ枠を長辺、短辺に組み込み、長ネジで止めていきます。
慣れてくると、流れ作業で順調に進めることができました。
アングルを取り付ける
縦ハゼの嵌合部にアングルを止めていきます。
下端に下端用板金役物を取り付ける
下から空気が流入するのを防ぐための板金役物を取り付けます。
左右両ケラバ用に板金役物を取り付ける
横から空気が流入するのを防ぐための板金役物を取り付けます。
アルミ枠付きガラスをアングルに載せる
板金役物が付いたところで、アルミ枠付きのガラスを、アングルに乗せて行きます。
その際、中間のアングルの位置を微調整しながら、載せていきます。
コの字アルミアングルを載せてガラスを固定する
ガラスとガラスの間を埋めるコの字アルミアングルをかぶせたあと、ナットを締めてガラスを固定します。
完成
初めての嵌合式縦ハゼの現場だったので、どうなるのか不安でしたが、作業は順調に進めることができて良かったです。
施工された中島工務店の鷲見所長からも「これなら雨漏りの心配も無くガラスが据付られます。」と好評価をいただくことができました。
最後に・・・
神戸市長田区にある、鉄人28号像。力強い姿に惚れ惚れしております。